2009年02月12日
オヤジとの思い出
釣りには狙う魚・釣り方と幅広くありますが、その中でも僕が一番に魅了されているエギング。なぜイカ釣りの「エギング」に魅了され、更には雨風の中、熱がでてもロッドをシャクリ続ける事ができるのか、趣味の範囲を超えてしまう、その「パワーの源」を皆さんに教えます。
いきなりなのですが、僕のオヤジはヤンバルの出身で大の釣り好きです(笑。
そのため、オヤジに付き合ってというか、連れて行かされて?ドライブしながら北部まで魚釣りに良く行きました。
小学校の夏休みには必ず、「おばぁー」が住んでいるヤンバルまで行き、魚、ウニ、シャコガイ、サザエを採っては家族で囲って食べた記憶もあります。
たくさん獲っては、オヤジと一緒に親戚に配ったのも、今ではとても懐かしい思い出です(笑。
ナゼ、「懐かしい思い出」になっているかって?
それは後程お話しますね~。
実は僕、小学校時代に周りの友達が「夏休み」と言うだけで楽しそうに騒いでいる姿をみて一緒に喜べなかった訳があるのです・・・
それは何故かと言うと、毎年恒例となっている「おばぁ~」の家に預けられ、ウニやシャコガイ等を獲らないといけないからです。
「なんで僕だけおばぁーの家に預けられないといけないの?」
「友達なんて、みんなでゲームとかしていたり、もっと面白い事しているのに・・・」
そんな子供ながらも、心ではそう感じながらおばぁーの家でオヤジが迎えに来るのを待ち遠しく待っていた記憶があります。
そんなある日、いつも通り迎えに来てくれたオヤジが僕を拾って家に帰る途中、急に車のブレーキをかけたのです!!!
「なんなんだ??」
子供ながらに「チムドンドン」しながら見ると、オヤジの顔が今までに見たこと無いくらいの真剣な顔・・・
その視線の先には獲物として「ロックオン」されているのはなんと
「イノシシ」!!!!
うりひゃー!!親父がなにかやらかしそうな予感!!
僕は、車の窓から身を乗り出しそうになりながら、イノシシを見ていた。
車を颯爽と降りると、オヤジはいきなり両手を大きく広げイノシシに向かって、走り出した!!それを見たデカイノシシ、親父めがけて猛突進してきたではないかぁ!!!
「親父!!そんな威嚇したら突進するだろ!!」
と突っ込みを入れたかったが、そんな余裕すら無くただ見てるがまま!
「うわぁー!!突き飛ばされる!!」と思った瞬間、親父は今までに見たことも無いくらいの軽快なステップで、デカイノシシを交し、後ろに居たウリ坊を素手で抱きかかえ!!
更には僕めがけて凄い形相でウリ坊を片手に抱いて走ってくるではないかぁ!!!
車に飛び乗り、「逃げないように、捕まえとけよ!」
と言い終わる間も無く、その場逃げさるかのように車を出したオヤジ。
実はその「ウリ坊」、家族の一員となり庭で飼育する事になったのです。
犬や猫ならまだしも、いや、100歩譲って、ニワトリやヤギならわかるが、ナゼに「イノシシ」?
しかも「野生」の臭いイノシシ・・・
親父手作りの立派なイノシシ小屋も出来上がり、近所の友達もビックリ!!!
(そんな、那覇のど真ん中でイノシシを飼育している家庭があるのか・・・)
しかし皆さん、やっぱりイノシシも犬と一緒でストレスがたまるらしく、首輪をつけ散歩させないといけないのです。
「野生イノシシ」の散歩です・・・(笑。
そんなこんなで生活してきた僕は根っからの山や海が好きな人に自然と成長して行きました。
実は元々オヤジは釣り好きで、暇さえあると手漕ぎボートに乗りながら、昔風の漁で「手グス」を使用しタマンを狙ったり、平日でも仕事が終わると那覇からヤンバルまで釣行する程の「釣り馬鹿」でした。
そのため、家の食事メニューの毎日が、「さかな♪さかな♪さかなぁ~♪」でした(笑。
案の定、いくらオヤジがアレコレ変えて出した魚料理でも、僕はだんだん飽きてしまい、魚が嫌いになってきました。
そこで、こっそりと母に頼み僕だけ別メニューにしてもらった事もしばしば・・・。
実は、この後誰もが予想していない一大事件が勃発したのです!!!
いつものように、オヤジがたくさん魚を獲ってきたので、夕食として食べました。
もちろん僕だけ特別メニューで魚は抜き♪
翌朝、目覚めると家族の様子が変・・・
飼っている猫の足が、まるでモップのように広がっている・・・
「なんじゃ?どうした??」
家族は、というと・・・手足や口が痺れると言う・・・
直ぐに病院に行くと、診断は「シガテラ中毒」
実は、オヤジが釣って料理したのは、バラフエダイと言われる「アカナー」と言う魚で、シガテラ毒を持っている場合が多い魚です。
さてさて、「シガテラ中毒」と初めて聞く方にチョコッと簡単に説明します。
シガテラ中毒になると、腹痛、下痢が続き、手足唇がしびれ、脈拍が少なくなり、血圧が降下、時としてはまれに死亡する事もあります。
アカナー自体は毒無く、アカナーがエサとしているカニや小魚等にシガテラ毒が含まれるのを捕食している事が多い為、アカナー自身にも「毒」が溜まってしまうのだといいます・・・
この「アカナー事件」以来、僕の魚嫌いは、一気に急加速!!
一番たくさん食べたオヤジは、化学調味料などが入った物を食べると、血圧が上がり、ジンマシンが出るという特異な体質に変わり、二度と外食ができない体質になってしまいました・・・。
そんな経緯があるなか、時は過ぎ、僕は中学に入学。
僕は、少々「わんぱく」で、学校で事を起こす度に、オヤジと一緒に釣りに連れて行かされました。
怒る訳でもなく、ただボートの上で二人静寂な波音を聴きながら釣りをする・・・
僕は、いつ怒られるのかずっと不安で、まるで沈黙が「拷問」のように感じた事もありました。
いっその事、思いっきり殴られて怒られた方が僕としてはすっきりとしただろうに・・・
オヤジとの気まずい釣りは、僕が学校で「事」を起こす度に何回も続きました。
しかし毎度の事、沈黙の釣りが始まる・・・
その事が原因で、僕はいつしか「釣り嫌い」になっていったのです。
それから成人して社会人になり、良い女性とめぐり合えて幸せな結婚。
その中でも仕事で悩んでいると、オヤジは、こう僕に言いました。
「海に行って、釣りして来い!!」
僕は、本当に、馬鹿か?と思いました・・・
「海行ったら全部忘れて、気持ちよくなる!!」
僕は無視し続けました・・・。それはオヤジの事だろって・・・。
「釣り馬鹿」のオヤジに相談した僕が悪かったのかもしれない・・・。
その時なんて、どういう気持ちで親父が僕に「海に行け!!」と言ったのか全然わからず反抗心の気持ちのみ。
実は今からちょうど2年前、親父がヤンバルで仕事有るから手伝えと言うので、友人と一緒にオバァの家に泊り込み2ヶ月間仕事をした時の事。
テレビも無く、暇で暇でしょうも無かったのを覚えています。
友人が暇だから、釣りしてくるか?と言うので、二十年ぶりに釣りをしに行きました。
実はそれが「烏賊釣り」で、面白いように釣れました!!
そう!これこそが「エギング」との最初の出会いでした!
この日を境に幼少時代、オヤジと一緒に楽しく釣りをしていた時の心が懐かしく蘇り、2ヶ月間毎日、海だけでは止まらず、山に行き「クワガタ」や「ハブ」を獲りに行きました。
この時、僕は既に30歳。
しかも三児の父親です。
ストレスや仕事の人間関係でもみくちゃにされている時、「ヤンバルの大自然」が僕を昔の少年に戻してくれたのでした。
後で聞いた話、オヤジは「たしろーを釣りに誘ってアリガトウ、やっと自然の良さがわかったみたいだよ」と、友人に言ってたそうです。
オヤジのビックリする行動はまだまだ続きます!
オヤジがカレンダーをみるなり明日は仕事空けて、皆で海行こう!!と言いました。
突拍子も無い言葉。
理由を尋ねると
「大潮のマイナス干潮だから、潮干狩り行くからさぁー。仕事はいつでもある、潮は、これ逃がすと無いからさぁー」
相変わらず大胆なオヤジ!!
僕と友人は、潜りでシャコやホラ貝など獲り、オヤジ達は、ボートでミーバイなどを狙っていました。
2ヶ月間の仕事が終わり、那覇に戻っても僕の烏賊釣りへの情熱は引かず、毎晩釣行ましたが、ヤンバルでの釣果がウソのように釣れない・・・。
投げまくる事一ヶ月間、ずっと坊主。
もう投げやりになって、イカ釣りを辞めてしばらくしたらオヤジから一本の電話がかかって来た。
いきなり「釣りしているか?」の言葉!!!
普通は「元気か?」とか、「おー、今なにやってんだ?」とかじゃないのか?(笑。
僕は「行くけど、釣れんから辞めたよ・・・」と言うとオヤジは、声を荒上げ
「家にいて釣れるか!釣れるまで行けばいいだろ!」の一言!!
僕もオヤジと同じくすぐに意地になる癖があるので、「イカなんてすぐ釣るよっ!!」と言い返しました。
それから、オヤジの「釣れたか?」「今日はデカイの釣ったぞ!」と自分の釣果自慢の電話が毎日と言っても良いほど僕にかかってきたのは言うまでもありません。
そんなある日の事、オヤジが「デカイの獲ったから見に来い」と言うので、早速実家まで行くと、今までに見たこと無い「大ウナギ」でした!
しかも計量すると1m30㎝の超特大!!
それを料理して、オヤジが食べれと言うけど、僕は、遠慮しました・・・。
なぜなら以前の「シガテラ事件」があるので、家族皆食べなかったのです。
それがオヤジに火を付けたのか、むきになって、一人でまるまる一匹全てを食べつくしたのです!
しかしその3日後、オヤジは脳梗塞で倒れたのでした。
幸い命に別状は無かったが、右半身マヒに。
70歳になってもヤンバルまで釣行してたあの元気なオヤジがです・・・
本当にビックリしました。
その後と言えば、ずっと病院生活で見るからに元気も無く、後遺症で失語症となり会話も出来ない状態。なんとかオヤジの元気な姿を見たいがために、考えたのが僕の釣ったイカを見せる事だと思い、一生懸命にイカを釣り、携帯の写真にとって病院に行きました。
その写真を見せると、何を言っているのか分からないけど、確かにオヤジは笑っている!喜んでいるみたい!!
言葉なんて何を言っているのかわからないけど、なぜか嬉しくなってきました。
さらには烏賊を釣り、親戚などに配るとおばさんが、「かえるの子は、かえるだね、アリガトウね」と言った言葉。
なんだか、恥ずかしさ反面嬉しかったです。
僕は、毎回オヤジの病院行へ行くと、今では仲間と一緒に釣り上げた烏賊を携帯で写して見せている(笑。
オヤジは、いつも驚いた表情で喜んでくれている。
それが、僕とオヤジの大事な「会話の無いコミュニケーション」になっている事は間違いない。
実は「釣りPOWER」の釣り雑誌でレポートをさせて頂いた際、僕の写真が大きく載っているのをオヤジに見せると、今まで見せた事の無いような表情で、一生懸命に何度も左手だけで持って食い入るように読み返していた。
次の日病院に行った時にも、必死に左手だけで、何度も見ていた様子で雑誌はしわくちゃだらけ。
その姿を見ていると、恥ずかしながらも自然と涙が止まらなかった・・・。
僕は、釣りをしている最中に、必ずまぶたを数分閉じる。
オヤジが言いたかった事、伝えたかった事、今は、オヤジから直接言葉が聞けないので、海に行き、自然から学び、海にリラックスさせられ、パワーを与えられている気がする。
なんとなくだが、オヤジが言いたかった事・伝えたかった事が少しずつ、そして今やっと、理解できるような気がしてきた・・・
僕にとって「釣り」とは僕自身の本来あるべき姿で、世界にたった一人の父に対しての今できる精一杯の「親孝行」の一つでもあると思っている。
オヤジが書いた絵です!
PS:今回以前書いた記事ですが、ある人に送るためにUPしました。
頑張れ~~!!
三山統一合戦は次記事に書きますので^^;
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
ランキング参戦中!応援よろしくです!
トップ10が見えてきました!清きワンクイックをm^^m!
いきなりなのですが、僕のオヤジはヤンバルの出身で大の釣り好きです(笑。
そのため、オヤジに付き合ってというか、連れて行かされて?ドライブしながら北部まで魚釣りに良く行きました。
小学校の夏休みには必ず、「おばぁー」が住んでいるヤンバルまで行き、魚、ウニ、シャコガイ、サザエを採っては家族で囲って食べた記憶もあります。
たくさん獲っては、オヤジと一緒に親戚に配ったのも、今ではとても懐かしい思い出です(笑。
ナゼ、「懐かしい思い出」になっているかって?
それは後程お話しますね~。
実は僕、小学校時代に周りの友達が「夏休み」と言うだけで楽しそうに騒いでいる姿をみて一緒に喜べなかった訳があるのです・・・
それは何故かと言うと、毎年恒例となっている「おばぁ~」の家に預けられ、ウニやシャコガイ等を獲らないといけないからです。
「なんで僕だけおばぁーの家に預けられないといけないの?」
「友達なんて、みんなでゲームとかしていたり、もっと面白い事しているのに・・・」
そんな子供ながらも、心ではそう感じながらおばぁーの家でオヤジが迎えに来るのを待ち遠しく待っていた記憶があります。
そんなある日、いつも通り迎えに来てくれたオヤジが僕を拾って家に帰る途中、急に車のブレーキをかけたのです!!!
「なんなんだ??」
子供ながらに「チムドンドン」しながら見ると、オヤジの顔が今までに見たこと無いくらいの真剣な顔・・・
その視線の先には獲物として「ロックオン」されているのはなんと
「イノシシ」!!!!
うりひゃー!!親父がなにかやらかしそうな予感!!
僕は、車の窓から身を乗り出しそうになりながら、イノシシを見ていた。
車を颯爽と降りると、オヤジはいきなり両手を大きく広げイノシシに向かって、走り出した!!それを見たデカイノシシ、親父めがけて猛突進してきたではないかぁ!!!
「親父!!そんな威嚇したら突進するだろ!!」
と突っ込みを入れたかったが、そんな余裕すら無くただ見てるがまま!
「うわぁー!!突き飛ばされる!!」と思った瞬間、親父は今までに見たことも無いくらいの軽快なステップで、デカイノシシを交し、後ろに居たウリ坊を素手で抱きかかえ!!
更には僕めがけて凄い形相でウリ坊を片手に抱いて走ってくるではないかぁ!!!
車に飛び乗り、「逃げないように、捕まえとけよ!」
と言い終わる間も無く、その場逃げさるかのように車を出したオヤジ。
実はその「ウリ坊」、家族の一員となり庭で飼育する事になったのです。
犬や猫ならまだしも、いや、100歩譲って、ニワトリやヤギならわかるが、ナゼに「イノシシ」?
しかも「野生」の臭いイノシシ・・・
親父手作りの立派なイノシシ小屋も出来上がり、近所の友達もビックリ!!!
(そんな、那覇のど真ん中でイノシシを飼育している家庭があるのか・・・)
しかし皆さん、やっぱりイノシシも犬と一緒でストレスがたまるらしく、首輪をつけ散歩させないといけないのです。
「野生イノシシ」の散歩です・・・(笑。
そんなこんなで生活してきた僕は根っからの山や海が好きな人に自然と成長して行きました。
実は元々オヤジは釣り好きで、暇さえあると手漕ぎボートに乗りながら、昔風の漁で「手グス」を使用しタマンを狙ったり、平日でも仕事が終わると那覇からヤンバルまで釣行する程の「釣り馬鹿」でした。
そのため、家の食事メニューの毎日が、「さかな♪さかな♪さかなぁ~♪」でした(笑。
案の定、いくらオヤジがアレコレ変えて出した魚料理でも、僕はだんだん飽きてしまい、魚が嫌いになってきました。
そこで、こっそりと母に頼み僕だけ別メニューにしてもらった事もしばしば・・・。
実は、この後誰もが予想していない一大事件が勃発したのです!!!
いつものように、オヤジがたくさん魚を獲ってきたので、夕食として食べました。
もちろん僕だけ特別メニューで魚は抜き♪
翌朝、目覚めると家族の様子が変・・・
飼っている猫の足が、まるでモップのように広がっている・・・
「なんじゃ?どうした??」
家族は、というと・・・手足や口が痺れると言う・・・
直ぐに病院に行くと、診断は「シガテラ中毒」
実は、オヤジが釣って料理したのは、バラフエダイと言われる「アカナー」と言う魚で、シガテラ毒を持っている場合が多い魚です。
さてさて、「シガテラ中毒」と初めて聞く方にチョコッと簡単に説明します。
シガテラ中毒になると、腹痛、下痢が続き、手足唇がしびれ、脈拍が少なくなり、血圧が降下、時としてはまれに死亡する事もあります。
アカナー自体は毒無く、アカナーがエサとしているカニや小魚等にシガテラ毒が含まれるのを捕食している事が多い為、アカナー自身にも「毒」が溜まってしまうのだといいます・・・
この「アカナー事件」以来、僕の魚嫌いは、一気に急加速!!
一番たくさん食べたオヤジは、化学調味料などが入った物を食べると、血圧が上がり、ジンマシンが出るという特異な体質に変わり、二度と外食ができない体質になってしまいました・・・。
そんな経緯があるなか、時は過ぎ、僕は中学に入学。
僕は、少々「わんぱく」で、学校で事を起こす度に、オヤジと一緒に釣りに連れて行かされました。
怒る訳でもなく、ただボートの上で二人静寂な波音を聴きながら釣りをする・・・
僕は、いつ怒られるのかずっと不安で、まるで沈黙が「拷問」のように感じた事もありました。
いっその事、思いっきり殴られて怒られた方が僕としてはすっきりとしただろうに・・・
オヤジとの気まずい釣りは、僕が学校で「事」を起こす度に何回も続きました。
しかし毎度の事、沈黙の釣りが始まる・・・
その事が原因で、僕はいつしか「釣り嫌い」になっていったのです。
それから成人して社会人になり、良い女性とめぐり合えて幸せな結婚。
その中でも仕事で悩んでいると、オヤジは、こう僕に言いました。
「海に行って、釣りして来い!!」
僕は、本当に、馬鹿か?と思いました・・・
「海行ったら全部忘れて、気持ちよくなる!!」
僕は無視し続けました・・・。それはオヤジの事だろって・・・。
「釣り馬鹿」のオヤジに相談した僕が悪かったのかもしれない・・・。
その時なんて、どういう気持ちで親父が僕に「海に行け!!」と言ったのか全然わからず反抗心の気持ちのみ。
実は今からちょうど2年前、親父がヤンバルで仕事有るから手伝えと言うので、友人と一緒にオバァの家に泊り込み2ヶ月間仕事をした時の事。
テレビも無く、暇で暇でしょうも無かったのを覚えています。
友人が暇だから、釣りしてくるか?と言うので、二十年ぶりに釣りをしに行きました。
実はそれが「烏賊釣り」で、面白いように釣れました!!
そう!これこそが「エギング」との最初の出会いでした!
この日を境に幼少時代、オヤジと一緒に楽しく釣りをしていた時の心が懐かしく蘇り、2ヶ月間毎日、海だけでは止まらず、山に行き「クワガタ」や「ハブ」を獲りに行きました。
この時、僕は既に30歳。
しかも三児の父親です。
ストレスや仕事の人間関係でもみくちゃにされている時、「ヤンバルの大自然」が僕を昔の少年に戻してくれたのでした。
後で聞いた話、オヤジは「たしろーを釣りに誘ってアリガトウ、やっと自然の良さがわかったみたいだよ」と、友人に言ってたそうです。
オヤジのビックリする行動はまだまだ続きます!
オヤジがカレンダーをみるなり明日は仕事空けて、皆で海行こう!!と言いました。
突拍子も無い言葉。
理由を尋ねると
「大潮のマイナス干潮だから、潮干狩り行くからさぁー。仕事はいつでもある、潮は、これ逃がすと無いからさぁー」
相変わらず大胆なオヤジ!!
僕と友人は、潜りでシャコやホラ貝など獲り、オヤジ達は、ボートでミーバイなどを狙っていました。
2ヶ月間の仕事が終わり、那覇に戻っても僕の烏賊釣りへの情熱は引かず、毎晩釣行ましたが、ヤンバルでの釣果がウソのように釣れない・・・。
投げまくる事一ヶ月間、ずっと坊主。
もう投げやりになって、イカ釣りを辞めてしばらくしたらオヤジから一本の電話がかかって来た。
いきなり「釣りしているか?」の言葉!!!
普通は「元気か?」とか、「おー、今なにやってんだ?」とかじゃないのか?(笑。
僕は「行くけど、釣れんから辞めたよ・・・」と言うとオヤジは、声を荒上げ
「家にいて釣れるか!釣れるまで行けばいいだろ!」の一言!!
僕もオヤジと同じくすぐに意地になる癖があるので、「イカなんてすぐ釣るよっ!!」と言い返しました。
それから、オヤジの「釣れたか?」「今日はデカイの釣ったぞ!」と自分の釣果自慢の電話が毎日と言っても良いほど僕にかかってきたのは言うまでもありません。
そんなある日の事、オヤジが「デカイの獲ったから見に来い」と言うので、早速実家まで行くと、今までに見たこと無い「大ウナギ」でした!
しかも計量すると1m30㎝の超特大!!
それを料理して、オヤジが食べれと言うけど、僕は、遠慮しました・・・。
なぜなら以前の「シガテラ事件」があるので、家族皆食べなかったのです。
それがオヤジに火を付けたのか、むきになって、一人でまるまる一匹全てを食べつくしたのです!
しかしその3日後、オヤジは脳梗塞で倒れたのでした。
幸い命に別状は無かったが、右半身マヒに。
70歳になってもヤンバルまで釣行してたあの元気なオヤジがです・・・
本当にビックリしました。
その後と言えば、ずっと病院生活で見るからに元気も無く、後遺症で失語症となり会話も出来ない状態。なんとかオヤジの元気な姿を見たいがために、考えたのが僕の釣ったイカを見せる事だと思い、一生懸命にイカを釣り、携帯の写真にとって病院に行きました。
その写真を見せると、何を言っているのか分からないけど、確かにオヤジは笑っている!喜んでいるみたい!!
言葉なんて何を言っているのかわからないけど、なぜか嬉しくなってきました。
さらには烏賊を釣り、親戚などに配るとおばさんが、「かえるの子は、かえるだね、アリガトウね」と言った言葉。
なんだか、恥ずかしさ反面嬉しかったです。
僕は、毎回オヤジの病院行へ行くと、今では仲間と一緒に釣り上げた烏賊を携帯で写して見せている(笑。
オヤジは、いつも驚いた表情で喜んでくれている。
それが、僕とオヤジの大事な「会話の無いコミュニケーション」になっている事は間違いない。
実は「釣りPOWER」の釣り雑誌でレポートをさせて頂いた際、僕の写真が大きく載っているのをオヤジに見せると、今まで見せた事の無いような表情で、一生懸命に何度も左手だけで持って食い入るように読み返していた。
次の日病院に行った時にも、必死に左手だけで、何度も見ていた様子で雑誌はしわくちゃだらけ。
その姿を見ていると、恥ずかしながらも自然と涙が止まらなかった・・・。
僕は、釣りをしている最中に、必ずまぶたを数分閉じる。
オヤジが言いたかった事、伝えたかった事、今は、オヤジから直接言葉が聞けないので、海に行き、自然から学び、海にリラックスさせられ、パワーを与えられている気がする。
なんとなくだが、オヤジが言いたかった事・伝えたかった事が少しずつ、そして今やっと、理解できるような気がしてきた・・・
僕にとって「釣り」とは僕自身の本来あるべき姿で、世界にたった一人の父に対しての今できる精一杯の「親孝行」の一つでもあると思っている。
オヤジが書いた絵です!
PS:今回以前書いた記事ですが、ある人に送るためにUPしました。
頑張れ~~!!
三山統一合戦は次記事に書きますので^^;
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Posted by ぬりかえ防水サービス at 11:40│Comments(31)
│ファミリー
この記事へのコメント
赤侍さん
人には見えない喜び、悲しみ、苦しみが沢山ありますが・・・
親父さんかっこいいです
親父さんサイコーですね
赤侍さん
マーギー烏賊
山原魂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(炎
で釣ってくださいね
期待してます。
親父さん
釣りも
上手だけど
絵も素晴らしいです。
親孝行大切な事ですね。
人には見えない喜び、悲しみ、苦しみが沢山ありますが・・・
親父さんかっこいいです
親父さんサイコーですね
赤侍さん
マーギー烏賊
山原魂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(炎
で釣ってくださいね
期待してます。
親父さん
釣りも
上手だけど
絵も素晴らしいです。
親孝行大切な事ですね。
Posted by 荒波 at 2009年02月12日 13:20
Posted by mikajya at 2009年02月12日 17:04
Posted by エギング修行僧 at 2009年02月12日 17:48
Posted by 蛙 at 2009年02月12日 18:08
Posted by u24 at 2009年02月12日 19:48
瞼熱くなってます。 自分も息子に、こう思われてみたいです。
私の父は健在ですが、父との釣れない夜釣りを思いだしました。
最近は父の体調もあり一緒に釣行できないので、今回の話は身にしみます。
子供達に父親をみせていきたいですね。
私の父は健在ですが、父との釣れない夜釣りを思いだしました。
最近は父の体調もあり一緒に釣行できないので、今回の話は身にしみます。
子供達に父親をみせていきたいですね。
Posted by たこら at 2009年02月12日 19:58
Posted by 朔太郎 at 2009年02月12日 20:07
内容の一部に訂正があります。
誤→わんぱく
正→寄宮のナイフ
親父から
もらった物に形なし
されど心に刻み込まれる
親から子へ、気持ち受け継がれ行くものですね。読んだ後に、久しぶりに親父へ電話しました。
ありがとう、赤侍さん。
誤→わんぱく
正→寄宮のナイフ
親父から
もらった物に形なし
されど心に刻み込まれる
親から子へ、気持ち受け継がれ行くものですね。読んだ後に、久しぶりに親父へ電話しました。
ありがとう、赤侍さん。
Posted by アラーキー at 2009年02月12日 20:20
Posted by じゃがまる at 2009年02月12日 21:18
Posted by s-k at 2009年02月12日 23:08
釣りは本当に様々な影響や刺激や『ひと』の愛で形成されてますよね。
自分は一度釣りが大嫌いになった人間ですが…やりたくなったら年齢や経験なんて関係なくできるし、物凄く意味(意義)のある趣味だと思っています^^
自分は一度釣りが大嫌いになった人間ですが…やりたくなったら年齢や経験なんて関係なくできるし、物凄く意味(意義)のある趣味だと思っています^^
Posted by SHO at 2009年02月13日 00:47
Posted by イチ at 2009年02月13日 07:25
Posted by くめーん at 2009年02月13日 09:55
Posted by SHIN at 2009年02月13日 10:13
Posted by アセロラな人 at 2009年02月13日 13:45
Posted by たるがに~ at 2009年02月13日 21:30
Posted by せいせいせいっ! at 2009年02月13日 22:08
>荒波さん
オヤジは釣りと海の絵を書くのが趣味でした!
親孝行!しないといけないと思った時には、
少し遅かったです!
あ~もっといっぱい釣りの話しればよかった^^;
>mikajyaさん
ホント豪傑なオヤジでした!
潮がいいと週4で夜!那覇から国頭まで通ってました(笑
>エギング修行僧さん
次の潮行きましょうね!!
連絡します^^b
オヤジは釣りと海の絵を書くのが趣味でした!
親孝行!しないといけないと思った時には、
少し遅かったです!
あ~もっといっぱい釣りの話しればよかった^^;
>mikajyaさん
ホント豪傑なオヤジでした!
潮がいいと週4で夜!那覇から国頭まで通ってました(笑
>エギング修行僧さん
次の潮行きましょうね!!
連絡します^^b
Posted by 赤侍 at 2009年02月14日 18:05
>蛙さん
猪!!あ~思い出してしまった!!
クヤシィ~~!!
今度イノ狩り行きましょう!!
>Uさん
お互いに子供には自然の楽しさを伝えて行こうね^^b
>たこらさん
オヤジさんと釣行できる日を願ってます^^
僕もオヤジの体調が良くなったら、
一緒に海に行き!釣り上げてシカまそうと企んでます^^!
猪!!あ~思い出してしまった!!
クヤシィ~~!!
今度イノ狩り行きましょう!!
>Uさん
お互いに子供には自然の楽しさを伝えて行こうね^^b
>たこらさん
オヤジさんと釣行できる日を願ってます^^
僕もオヤジの体調が良くなったら、
一緒に海に行き!釣り上げてシカまそうと企んでます^^!
Posted by 赤侍 at 2009年02月14日 18:11
>朔太郎さん
あなたはもっといいオヤジになれると思いますよ^^b
たまには家庭サービスも^^;
>アラーキーさん
えっ!何言ってる!!
僕の学生時代は勉学一筋でしたよ(笑
いいきっかけになって良かったです^^b
>じゃがまるさん
ジャガパパは、ホントやさしそうですね^^!
時には子供にカンチョーも(笑
>
あなたはもっといいオヤジになれると思いますよ^^b
たまには家庭サービスも^^;
>アラーキーさん
えっ!何言ってる!!
僕の学生時代は勉学一筋でしたよ(笑
いいきっかけになって良かったです^^b
>じゃがまるさん
ジャガパパは、ホントやさしそうですね^^!
時には子供にカンチョーも(笑
>
Posted by 赤侍 at 2009年02月14日 18:15
>s-kさん
ぜひオヤジと釣行してくださいね^^b
ウリ坊は、大きくなってきた半年後!
突然居なくなりました(食(笑
>SHOさん
とても説得力あるコメントありがと^^!
僕もそう思ってます!
今度ぜひ!釣行しましょうね^^b
>イチさん
山遊び・川遊び・海遊びをたくさん知っているイチさん!
イチさんのオヤジさんはとっても偉大だったんだろうな!!
ぜひオヤジと釣行してくださいね^^b
ウリ坊は、大きくなってきた半年後!
突然居なくなりました(食(笑
>SHOさん
とても説得力あるコメントありがと^^!
僕もそう思ってます!
今度ぜひ!釣行しましょうね^^b
>イチさん
山遊び・川遊び・海遊びをたくさん知っているイチさん!
イチさんのオヤジさんはとっても偉大だったんだろうな!!
Posted by 赤侍 at 2009年02月14日 18:21
Posted by 赤侍 at 2009年02月14日 18:33
>たるがに~さん
そうだったんですね^^
人の生命に係わる仕事をしているんですね!
尊敬しますm--m
今度ご一緒しましょうね^^!
>せいせいせいっさん
お互いに海に癒され!
パワーをもらいましょうね^^b
そうだったんですね^^
人の生命に係わる仕事をしているんですね!
尊敬しますm--m
今度ご一緒しましょうね^^!
>せいせいせいっさん
お互いに海に癒され!
パワーをもらいましょうね^^b
Posted by 赤侍 at 2009年02月14日 18:36
Posted by pate at 2009年02月15日 23:33
Posted by 赤侍 at 2009年02月16日 00:15
Posted by sarucan at 2009年02月18日 12:48
Posted by ミリタリーショップ南国百貨店 at 2009年05月27日 01:03
>sarukanさん
すみませんm--m
見逃してました^^;
ホント釣りが出来る環境に感謝ですよね^^!
>南国百貨店さん
初コメ大変ありがとうございます^^!
お子さんの笑顔の写真拝見しました!
娘さんいい笑顔してますね^^b
自然から教えてもらえる事!
僕達も子供達に伝えていかねば^^b
すみませんm--m
見逃してました^^;
ホント釣りが出来る環境に感謝ですよね^^!
>南国百貨店さん
初コメ大変ありがとうございます^^!
お子さんの笑顔の写真拝見しました!
娘さんいい笑顔してますね^^b
自然から教えてもらえる事!
僕達も子供達に伝えていかねば^^b
Posted by 赤侍 at 2009年05月27日 01:36
Posted by 美ら海倶楽部o(^▽^)o at 2015年11月06日 08:47
Posted by 美ら海倶楽部o(^▽^)o at 2015年11月06日 08:47
Posted by 赤侍 at 2015年11月07日 19:54